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  • <刑法総論:論点:共犯:教唆・幇助の諸問題><刑事弁護><刑法論点集>
    I2練馬斉藤法律事務所
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    刑事弁護

    刑法論点集

    最終更新2016-09-03 15:40:55



    刑法総論:論点:共犯:教唆・幇助の諸問題

    教唆・幇助の諸問題

    ①過失による教唆・幇助:過失によって、正犯の実行行為を容易にし、または、正犯に実行意思を生じせしめたような場合である。この場合、「罪を犯す意思がない行為は、罰しない」(38条1項)から、犯罪は成立しない。

    ②過失犯に対する幇助:故意に基づいて、正犯が過失行為に出ることを容易にしたような場合である。この場合、正犯を介した法益侵害結果を惹起しているといえるし、正犯、共犯ともに違法性を認め得、幇助犯として処罰できる。
     注1)過失犯に対する教唆は認められないと解する。なぜなら、正犯が故意を有しない以上、犯意を惹起したといえず、「教唆して」(61条1項)の行為類型に当てはまらないと考えられるからである。

    ③結果的加重犯に対する幇助・教唆:基本犯を幇助し又は教唆し、加重結果が生じたとき、基本犯の従犯として処罰されるのか、加重犯の従犯として処罰されるのか。この点結果的加重犯は、類型的に加重結果を生じる危険性の高い基本犯を犯した点に加重結果を帰責する犯罪類型である。したがって、基本犯を容易にし、または、犯意を生じせしめた以上、加重犯の従犯として処罰されるものと解する。

    ④片面的幇助・教唆:片面的幇助・教唆とは、正犯が幇助行為、教唆行為を認識していない場合を言う。たとえ正犯が幇助行為、教唆行為を認識していないとしても、正犯の実行行為を容易にし、ないし、犯意を生じせしめることは可能であって、幇助犯、教唆犯の成立は認められる。

    ⑤不作為による幇助:すべき作為を怠ることによって、正犯の実行行為を容易にすることは可能である。不作為が「幇助」(62条1項)行為と評価されることも、ありうる。もっとも、不作為行為はその消極性から、社会通念上、作為行為ほどの違法性を得がたい。したがって、作為と同視できるほど違法性が高い場合にのみ、処罰が肯定される。そして、ⅰ作為義務が観念でき、ⅱ作為が可能、容易であった場合に、作為と同視できるものと解する。
     注1)作為義務の内容として、法益侵害を防ぐ義務たる保護義務と、実行行為を阻止する義務たる結果防止義務の2種類を分類して捉える立場がある(東京高判平成11年1月29日参照)。
     注2)不作為による幇助は、正犯が作為でも、不作為でも問題となりうる。正犯が作為である場合は、不作為に基づく加功が、不作為による幇助か、不作為に基づく実行行為か、共謀共同正犯かが問題となると思われる。この場合、共謀が認められれば共謀共同正犯である。共謀が認められない場合には、不作為による幇助か、不作為による実行行為かが、作為義務の内容及び、正犯意思の有無で判定され得る。

    ⑥不作為犯に対する幇助・教唆:不作為による正犯の実行行為を容易(作為に出ることを困難にする)にし、また、犯意を生じせしめる(作為に出ないことを決意させる)ことは可能であって、不作為犯に対する幇助、教唆犯も、認められる。
     注1)正犯が不作為犯である場合に、不作為犯に対する加功が、不作為犯に対する幇助犯と評価されるのか、不作為に基づく共同正犯と評価されるのか、問題となりうる。しかし、不作為に基づく共同正犯においては、作為義務の無い者でも正犯と評価しえ、結局両者の区別は、共謀の有無による。なお、共謀が認められない場合に、作為義務の内容及び、正犯意思の有無から、不作為よる不作為犯に対する幇助とも、単独の不作為犯の実行行為とも評価しえるのは、同様である。






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    刑法総論:論点:共犯3.共同正犯2

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    現住建造物等放火罪(108条)、非現住建造物等放火罪(109条)建造物等以外放火罪 ①所有者の承諾:「現に人が住居に使用し又は現に人がいる建造物」(現住性)等に対する放火が重く処罰されるのは、現


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    ①着手前の離脱:共謀(相手を利用し自己の犯罪として法益侵害を企図する意思を有し、これを相互認識しあっている状態)関係を形成した共犯者が、実行行為前に共謀関係を解消したとして「共同して…実行した」と評


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    刑法総論:論点:共犯:幇助犯

    ①幇助犯:「正犯を幇助した者は、従犯とする」(刑法62条1項)。「幇助」とは、正犯の実行行為を援助、容易にする行為をいい、方法に制限はない。 ②幇助の因果関係:幇助行為と実行行為の間には、


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    刑法総論:論点:共犯.教唆犯

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    刑法各論:論点:財産犯:窃盗罪

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    刑法各論:論点:財産犯:親族相盗例

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    刑法各論:論点:財産犯:強盗罪

    ・1項強盗罪 ①-①暴行脅迫:236条1項の「暴行又は脅迫」は相手方の反抗を抑圧するに足る程度の暴行・脅迫を指す概念である。相手方の反抗を抑圧するに足るか否かは、被害者の主観ではなく、客観


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    刑法各論:論点:強姦致死罪・強姦致傷罪

    ・強姦致死、致傷と故意:強姦犯人が殺人の故意をもって被害者を殺害した場合、強姦致死罪一罪とされるのか。また、強姦犯人が傷害の故意をもって被害者を傷害した場合、強姦致傷一罪とされるのか。


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    刑法各論:論点:財産犯:詐欺罪・恐喝罪

    詐欺罪・恐喝罪 ・詐欺罪 ①「欺」く行為(欺罔行為):詐欺罪の実行行為は、人を錯誤に陥れる行為である。この、欺罔行為足りうるかは、客観的に判断される。  注1)したがって、相手方が


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    刑法各論:論点:財産犯:背任罪

    ①背任罪:背任罪は、「他人の…事務を処理する者」(構成身分)が、図利加害目的(主観的超過要素)で、「任務に背く行為」(実行行為)をし、「財産上の損害」(構成要件結果)を与えたときに、既遂となる(24


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    刑法各論:論点:財産犯:盗品等に関する罪

    ・盗品等に関する罪 ①盗品等に関する罪の処罰根拠:「財産に対する罪…によって領得された物」を無償又は有償で譲り受け、運搬、保管し、または、有償処分のあっせんをしたものは罰せられる(256条


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    刑法総論:論点:違法性:違法性一般

    違法性 ①形式的違法性と実質的違法性:構成要件に該当し、形式的に法に違反することを、形式的違法性という。これに対して、行為が全体的な法秩序に実質的に違反することを、実質的違法性という。


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    刑法総論:論点:共犯:教唆・幇助の諸問題

    教唆・幇助の諸問題 ①過失による教唆・幇助:過失によって、正犯の実行行為を容易にし、または、正犯に実行意思を生じせしめたような場合である。この場合、「罪を犯す意思がない行為は、罰しない」(


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    刑法総論:論点:違法性:正当防衛

    正当防衛 ①正当防衛の根拠:違法性の実質は、社会的正当性を欠いた法益侵害結果に求められる。そして、構成要件該当性が認められる以上、法益の侵害は生じており、違法性阻却事由は、行為の正当性を基


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    刑法総論:論点:実行行為:不真正不作為犯

    不真正不作為犯 ①不真正不作為犯の実行行為:不作為の形での犯罪実行が、形式上作為の形で記載された構成要件の実行行為に該当すると評価できるだろうか。この点、刑法は、形式上作為形態で記載してい


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    刑法総論:論点:実行行為:間接正犯

    間接正犯 ①正犯:正犯とは、自ら犯罪を行った者をいう。 ②間接正犯:したがって、正犯とは、原則として自ら直接法益侵害を行った者をいう。しかし、直接法益侵害を行った者が、事情を把握


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    刑法総論:論点:因果関係

    因果関係 ①因果関係:構成要件的結果が発生しても、それが行為者の実行行為に基づくものでない限り、行為者に結果を帰責できない。 ②条件関係:したがって、まず、行為がなければ、結果が


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    刑法総論:論点:故意

    故意 ①故意の内容:罪を犯す意思のない行為は罰しない。故意の本質は、規範の問題に直面しながら、あえてこれを乗り越えた、反規範的人格態度に対する、重い道義的責任非難にある。したがって、罪を犯


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    刑法総論:論点:故意:錯誤

    錯誤論 ①事実の錯誤:事実の錯誤とは、行為者の認識した犯罪事実と、客観的に存在する犯罪事実が食い違っている場合をいう。この場合、行為者に犯罪事実の表象が欠け、故意が認められないのではないか


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    刑法総論:論点:違法性:正当防衛:過剰防衛・誤想防衛

    過剰防衛・誤想防衛:正当防衛がその客観的要件を満たさない場合の処理が問題となる。 ①過剰防衛:防衛の程度を超えた行為は、刑を減刑し、又は免除できる(36条2項)。この根拠は、急迫不正の侵害


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    刑法総論:論点:違法性:緊急避難

    緊急避難 ①緊急避難:自己または他人の生命、身体、自由又は財産に対する現在の危難を避けるため、やむを得ずした行為は、罰しない。この根拠は、緊急下の危難に対して、法益を保全するためやむを得ず


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    刑法各論:論点:賄賂の罪

    賄賂の罪 ①賄賂罪の保護法益:賄賂罪の保護法益をいかに解すべきだろうか。この点、職務の公正そのものを保護法益とする見解もある(純粋説)。しかし、賄賂罪において、職務の不正は加重類型とされる


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    刑法各論:論点:自殺関与罪・同意殺人罪

    自殺関与罪・同意殺人罪 ・自殺関与罪 ①自殺関与罪:人の自殺を教唆し、または幇助したものは、自殺関与罪として処断される(202条)。この処罰根拠については、他人の生命の否定に積極


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    刑法総論:論点:責任:原因において自由な行為

    原因において自由な行為 ①責任:違法行為に対して、刑罰を科すには、行為者に対してその行動を非難できることが必要である。その行為を非難できない場合は、国家が刑罰を科す素地を欠く。責任とは、行


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    刑法総論:論点:責任:期待可能性

    期待可能性 ①期待可能性:責任は、行為者に対する非難可能性である。この内容としては、規範の問題を理解できたことや、規範の理解にしたがって行動する能力を有していたこと(以上責任能力)、規範の


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    刑法各論:論点:遺棄罪

    遺棄罪 ①保護法益:遺棄罪の保護法益は、生命、身体の安全である。身体の安全については、保護法益とされていないとの見解もある。しかし、重大な身体への危険(後遺症が残る場合など)は、生命侵害と


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    カテゴリー[刑事弁護]記事一覧

    刑事弁護事例集


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    刑事訴訟法論点集


    刑事訴訟法:論点:伝聞法則1.伝聞法則総論刑事訴訟法:論点:伝聞法則2.伝聞例外1:検察官面前調書刑事訴訟法:論点:伝聞法則3.伝聞例外2:検察官面前調書以外の書面刑事訴訟法:論点:伝聞法則4.伝聞例外3:伝聞供述刑事訴訟法:論点:伝聞法則5.伝聞例外4:同意刑事訴訟法:論点:伝聞法則6.伝聞例外5:弾劾証拠刑事訴訟法:論点:公判:訴因変更刑事訴訟法:論点:捜査1.捜査総説刑事訴訟法:論点:捜査2.逮捕・勾留刑事訴訟法:論点:捜査3.捜査の端緒刑事訴訟法:論点:捜査4.捜索/差押刑事訴訟法:論点:捜査5.近代的捜査刑事訴訟法:論点:捜査6.供述証拠刑事訴訟法:論点:捜査7.被疑者の防御権刑事訴訟法:論点:証拠法:証拠法総則刑事訴訟法:論点:証拠法:関連性刑事訴訟法:論点:証拠法:自白法則刑事訴訟法:論点:証拠法:共同被告人の供述証拠刑事訴訟法:論点:証拠法:違法収集証拠排除法則刑事訴訟法:論点:裁判:択一的認定刑事訴訟法:論点:公訴:訴状の記載刑事訴訟法:論点:公訴:訴訟条件刑事訴訟法:論点:裁判:一事不再理

    刑法論点集


    刑法総論:論点:未遂1.実行の着手(刑法43条本文)刑法総論:論点:未遂2.中止未遂(刑法43条ただし書)刑法各論:論点集:文書偽造の罪(刑法第17章)刑法総論:論点:共犯1.共犯総論刑法総論:論点:共犯2.共同正犯1刑法総論:論点:共犯3.共同正犯2刑法各論:論点:横領罪刑法各論:論点:放火罪.失火罪刑法総論:論点:共犯関係からの離脱と共同正犯の中止刑法総論:論点:共犯:幇助犯刑法総論:論点:共犯.教唆犯刑法総論:論点:共犯.共犯と身分刑法総論:論点:共犯と錯誤刑法総論:論点:違法性:正当行為刑法各論:論点:財産犯:財産犯総説刑法各論:論点:財産犯:窃盗罪刑法各論:論点:財産犯:親族相盗例刑法各論:論点:財産犯:強盗罪刑法各論:論点:強姦致死罪・強姦致傷罪刑法各論:論点:財産犯:詐欺罪・恐喝罪刑法各論:論点:財産犯:背任罪刑法各論:論点:財産犯:盗品等に関する罪刑法総論:論点:違法性:違法性一般刑法総論:論点:共犯:教唆・幇助の諸問題刑法総論:論点:違法性:正当防衛刑法総論:論点:実行行為:不真正不作為犯刑法総論:論点:実行行為:間接正犯刑法総論:論点:因果関係刑法総論:論点:故意刑法総論:論点:故意:錯誤刑法総論:論点:違法性:正当防衛:過剰防衛・誤想防衛刑法総論:論点:違法性:緊急避難刑法各論:論点:賄賂の罪刑法各論:論点:自殺関与罪・同意殺人罪刑法総論:論点:責任:原因において自由な行為刑法総論:論点:責任:期待可能性刑法各論:論点:遺棄罪

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